ピアスの穴を塞ぎたい方は仙台中央クリニックへ
ピアスの穴
ピアスの穴を塞ぎたいという御相談を頂いています。小さい穴は髪の毛で隠せますが、穴が大きくなると目立つので閉じたいと考える方が多いようです。小さい穴は比較的簡単に閉じることが出来ますが、大きな穴閉じは難易度が高い治療になります。
就職に際しピアスホールを閉じる
ピアスの穴を閉じようと決意し、ご相談に来られるのは就職活動時が最も多く、学生時代とは気分を一新して就職に臨みたいということだと思います。結婚に備えて閉じたいと考える方もいらっしゃいます。ウエディングドレスにピアスは似合わない、相手の親御さんや親戚に悪く思われたくないということで治療を考えるようです。就職活動や面接などが有ると、期日指定で手術をされる方もいらっしゃいますが、術後は傷の赤みが出ることが有りますので、出来るだけ余裕を見て手術を行うことをお勧めしています。
ピアスの穴を閉じる手術
穴が小さな場合、ピアスの穴閉じ手術は比較的簡単です。ピアスホールをくり抜いてその穴を癒着させます。治療は局所麻酔で行います。1週間後に抜糸を行います。ただし、穴の大きさや位置、耳たぶの厚みなどによっては単純なくり抜き切除では耳たぶの変形が無視できないことがあります。その場合には縫合方法や手術のデザインをその都度変える必要性が生じます。
大きなピアスの穴閉じ
何年もかけて徐々に広がった巨大なピアスの穴を塞ぎたいという場合には、通常の穴閉じとは違った方法で閉じる必要があります。通常のピアスの穴閉じは穴を切り取って縫うという考え方でよいのですが、大きなピアスの穴の場合には単純に穴を切り取るだけでは伸びてしまった耳たぶの部分が縫い合わすことが出来ません。自然な耳たぶになるように形成を行います。
耳垂形成術
大きなピアスの穴を塞ぐ手術を、耳垂形成術と呼んでいます。単に穴を閉じるだけでは不自然な耳になってしまうので、残っている耳垂組織がどのような状態であるかを評価してデザインを行う必要があります。穴をあける前の耳に完璧に戻すことは困難で、バランスを考えて調整を行うには経験を要します。大きく広がったピアスの穴閉じ手術は、一度耳たぶをバラバラにして組み立てるような手術で、バラバラにした段階で血流が保てないと耳垂の壊死を起こす可能性が有ります。
ピアスの穴閉じ手術の術後経過
- ピアスの穴閉じ手術は日帰り手術で行います。
- 手術直後は皮膚に縫合糸がついています。
- 強い力で引っ張ると裂けることが有ります。
- 傷跡は1~3ヶ月は赤みが続きます。
- 術前の状態により傷跡が目立つことが有ります。
ピアスの穴閉じ手術の注意点やリスク(稀なものを含む)
- 細菌感染を認めることが有ります。
- 傷痕が過剰に盛り上がり肥厚性瘢痕となることが有ります。
- 耳垂の血行障害を生じることが有ります。
- 粉瘤が出現することが有ります。
ピアスの穴塞ぎ耳垂形成術症例写真
症例経過
ピアスの穴を就職に備えて塞ぎたいと考えた症例です。学生時代に開けていたピアスの穴が徐々に大きくなり、目立つようなってしまいました。就職の面接で不利になると困るので、穴を塞ぎたいと考え仙台中央クリニックにご相談頂きました。診察したところ、ピアスホールの一部が裂けて、広がっている状態でした。耳垂形成術を行い、出来るだけ自然に耳垂の形を整えました。
症例解説
就職に際しピアスの穴を塞ぎたいという方は多くいらっしゃいます。大きいピアスを着用すると、ピアス孔が広がりピアスを外した時に目立つので、修正を希望されます。特に就職面接を控えている方や、結婚が決まり相手の親族との顔合わせが有る方から修正希望を頂きます。小さな穴は短時間の手術で閉鎖できますが、大きな穴は難易度が高い手術になります。ある程度の余裕をもって治療計画を立てることが必要になります。ピアスの穴閉鎖は、耳垂の血行不全が生じるリスクが有ります。