女性に多い薄毛/仙台中央クリニック美容外科

女性に多く認められる牽引性の薄毛

女性に多い薄毛として、パーマやカラーリング、髪の毛を強く牽引するなどの外的要因による薄毛が起こる可能性があります。

内的要因による薄毛

薄毛は病気一つの症状として起こる可能性があります。鉄欠乏性貧血や膠原病、甲状腺機能低下症など、女性に起こりやすいとされる疾患などで、抜け毛や薄毛の症状が現れることがあるため、大量の抜け毛が突如として生じた場合は注意が必要です。

パーマやカラーリングなどの外的要因による薄毛

トレンドやおしゃれが気になる若い女性は、ヘアカラーやパーマは欠かせません。何もしていないバージンヘアの女性を見かけるほうが少なくなっています。しかし、おしゃれのためのヘアカラーやパーマも、やりすぎることで髪や頭皮のダメージとなり、薄毛の原因を作り出します。短期間にヘアカラーやパーマを何度も繰り返すのは避け、髪への負担をできるだけ抑えることが重要です。

エクステが牽引性薄毛を引き起こす

髪の毛の長さや量を自在に調整できておしゃれに便利なエクステにも注意が必要です。エクステを付けることによって同じ部分の髪の毛が引っ張られ、毛根にダメージを与えてしまう可能性が有るからです。

女性に多い鉄欠乏性貧血による薄毛

女性が経験する薄毛が、鉄分不足と密接に関連していることが指摘されています。鉄はヘモグロビンの生成に不可欠なミネラルで、ヘモグロビンは体内の細胞に酸素を供給し、細胞の成長や修復を促進する役割を担っています。これは髪の健康と成長にも直接影響を及ぼします。

鉄欠乏性貧血で女性薄毛が起こる

鉄分不足による貧血は、髪の毛の成長と質にも影響を与え、薄毛の原因となります。鉄分不足の診断に際し、血清フェリチン値が重要な指標として使用されます。この値は体内の鉄貯蔵量を反映し、鉄欠乏の程度を正確に評価することができます。

膠原病による薄毛

膠原病には関節リウマチや全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、シェーグレン症候群などの病気があります。

自分の毛髪を自分の免疫系が攻撃

これらの膠原病には免疫機能の異常を伴い自分の免疫系が自分の細胞を攻撃してしまいます。自分の免疫系が毛包を攻撃した場合、抜け毛を引き起こす可能性が高くなります。円形脱毛症に伴う抜け毛も、このようなメカニズムで起こると考えられています。

甲状腺機能亢進症による薄毛

バセドウ病は、甲状腺機能異常症の一種です。バセドウ病を発症した場合、甲状腺の働きが異常に活発化することから、甲状腺機能亢進症とも呼ばれています。男女比はおよそ1：5で、女性に多く見られる病気です。日本人の1000人に2～6人が発症するとされており、それほど珍しい病気ではありません。

甲状腺機能亢進症により抜け毛が増加

甲状腺機能亢進症の特徴は、新陳代謝が異常に活発化するという点です。そのため、発症すると異常な発汗や倦怠感、微熱といった症状が現れます。また、抜け毛の量が増えるケースがありますが、AGAや円形脱毛症のように薄毛部位がハッキリと目立つようなことはありません。

産後脱毛症

出産後、薄毛症状が起こることがあります。出産をした約半数以上の女性が経験すると言われ、分娩後脱毛症あるいは産後脱毛症と呼ばれています。その原因として妊娠、出産による女性ホルモンの変化が挙げられます。女性ホルモンは、エストロゲン卵胞ホルモン、プロゲステロン黄体ホルモン、2種類あり、生理や妊娠、出産など女性の身体の変化をサポートするため大切な役割を担っています。

産後の女性ホルモンの変化で薄毛を示す

女性ホルモンは、わずかな量で作用するため、バランスの僅かな乱れで体調が大きく左右されることがあります。通常、エストロゲンとプロゲステロンは、月経周期に沿って、約2週間ごとに交互に優位になる働きを繰り返している2種類のホルモンですが、妊娠中は分泌が盛んになります。妊娠中に増えたエストロゲンは、出産後、急激に減少します。それに伴いヘアサイクルが妊娠前の状態に戻る為に、妊娠中に抜けにくい状態であった髪の毛が抜け始めます。そのせいで一気に髪の毛が抜け落ちることも有ります。数か月様子を見て改善が無い場合には治療が必要です。

女性に多い薄毛の治療

女性に多い薄毛には毛髪再生療法が効果的です。毛髪再生療法とは、人間のさまざまな組織を作るために重要な幹細胞から抽出された成長因子を直接頭皮に注入する治療法です。成長因子を直接頭皮に注入することで、毛髪を生み出す毛母細胞を刺激し、毛乳頭の活性化、毛幹の成長を促進させ、毛包の再生を促します。

女性に多い薄毛リスクやデメリット(稀なものを含む)

頭皮に出血を認めることが有ります。
痒みを生じることが有ります。
頭皮に炎症が起こることが有ります。
頭皮を強く刺激しない様にする必要が有ります。
治療後3日間はヘアカットは控える必要が有ります。

女性に多い薄毛に対する治療の症例写真

症例経過

頭皮のトラブルが影響を及ぼした女性薄毛の症例です。頭皮に炎症を起こしたことが切っ掛けに前髪の抜け毛が酷く、髪の毛が短い状態のまま切れることがあり、分け目の広がりが目立つようになり、仙台中央クリニックに御相談いただきました。診察したところ、毛髪が軟毛化しており、分け目周辺に薄毛の広がりを認めました。女性に多い薄毛に対し有用なハーグ療法を開始しました。早期に薄毛治療を開始したことで、張りのある毛髪が再生し、薄毛領域が縮小しました。

症例解説

女性に多い薄毛として、貧血やホルモンの乱れ、膠原病、甲状腺疾患などの内的要因による薄毛が知られています。また、牽引などの外的要因により、分け目の頭皮ダメージを切っ掛けにして、分け目の薄毛を認めることが有ります。分け目の薄さが気になり、ストレスを感じる前に、日頃のケアと併せて適切な治療していくことで、改善が期待できます。女性に多い薄毛の治療は、頭皮に熱感を伴うリスクが有ります。

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