男性なのに胸が大きい場合は仙台中央クリニックにお任せください

女性化乳房

男性なのに胸が大きい状態を女性化乳房といいます。男性の胸は、筋肉の上に少量の皮下脂肪があり、その上に皮膚があるだけなので膨らみがなく平坦です。しかし、男性の胸が、まるで女性のバストのように膨れてくる場合があり、この状態を女性化乳房と言います。

女性化乳房の分類

女性化乳房は、真性女性化乳房と、偽性女性化乳房の2つに分類できます。真性女性化乳房は、乳腺の肥大を伴う乳房肥大です。女性のバストと同じように乳腺が発達し、男性でも胸が膨らんだ状態になります。乳腺の周りには皮下脂肪も増加しています。偽性女性化乳房は胸部の脂肪のみが増加した乳房肥大であり乳腺の肥大は伴いません。太って皮下脂肪がつき、女性のように胸が膨らんでしまう状態です。

真性女性化乳房の原因

真性女性化乳房で最も多いのは特発性と言って原因が明らかでない乳房肥大です。しかし何らかの原因により乳房が肥大している場合には、その治療も同時に行う必要があり、下記に掲載しました。

肝機能の低下による女性ホルモンの増加

男性でも微量の女性ホルモンが分泌されていますが、通常は肝臓で分解されます。しかし肝機能が低下すると女性ホルモンが分解されなくなり、増加した女性ホルモンの影響で男性の胸が膨らむことがあります。

思春期や更年期におけるホルモンの乱れ

思春期や更年期には、ホルモンバランスが乱れて男性でも女性ホルモンが多く分泌されることがあり、女性化乳房を発症します。

薬物の副作用

高血圧薬、胃潰瘍薬、抗アレルギー薬、けいれん薬、抗うつ薬、育毛剤は、副作用として女性化乳房が起こることが知られています。お薬を中止することにより、徐々に女性化乳房が改善します。自己判断で勝手に中止せず、必ず主治医にご相談ください。

内分泌疾患

下垂体、副腎、甲状腺、睾丸などの疾患によりホルモン異常をきたし女性化乳房が発症することがあります。

女性化乳房の問題点

女性化乳房で最も大きな問題は美容面でのトラブルです。女性化乳房自体は病気ではありませんが、男なのに胸が膨れているのは気になります。薄着になった時や、Ｔシャツを着た時に胸が大きいことが気になるようです。また海やプール、温泉などで恥ずかしくて裸になれないという方もいらっしゃいます。また女性化乳房では、乳腺が腫れて、乳腺のしこりが痛みを生じる場合があります。更に、女性化乳房によって乳腺が肥大していると、男性でも女性の様に乳癌に進行するリスクがあり、注意が必要です。

男性乳房縮小

女性化乳房に対して男性乳房縮小手術が行われています。偽性女性化乳房の場合は、皮下脂肪のみを除去することで乳房肥大が改善します。しかし、真性女性化乳房の場合には、乳腺を除去する必要があります。

男性乳房縮小のメリット

胸が小さくなることで、温泉やプールに気兼ねなく行くことが出来るようになります。日常生活の制限がなくなるために、晴れ晴れとした気分になります。

男性乳房縮小のリスク

男性乳房縮小の最大の欠点は症例によって傷が目立つことがあるという点です。胸が小さくなってコンプレックスが改善されたのに、傷が目立つために、今度はそちらが気になります。そのようなことがないように、仙台中央クリニックでは出来るだけ傷が目立たない方法で治療を行っています。

男性乳房縮小のデメリットやリスク（稀なものを含む）

• 血腫を伴うことがあります。
• 細菌感染を伴うことがあります。
• 腫れを伴うことがあります。
• 皮膚の凹凸を認めることがあります。
• 皮膚の陥没を生じることがあります。
• 胸内臓器を損傷する可能性があります。
• 胸部の神経障害を認めることがあります。